出張1週間前! 海外出張ですぐに使えるシーン別シンプル英語表現(出発前から帰国後の報告まで)

「英語に自信がないのに、海外出張先に行くことになった。どうしよう。しかも出発まで時間がない!」という方のために、使える英語表現をシーン別にまとめました。是非何度も声に出して音読してみてください。この記事に記載されているフレーズをそのまま使うだけで、驚くほどコミュニケーションが取りやすくなりますので、海外出張の緊急対策としてご参考になさってください。


1. 海外出張先ですぐ使える英会話表現

現地の空港に到着してから帰国の途につくまでに使える表現をご紹介します。自分のケースに置き換えてあなた自身の回答を出発前に準備しておきましょう。

1-1 入国審査

空港の入国審査官にパスポートを提示。その時によく聞かれる質問と解答例です。

1)入国の目的を聞かれる

審査官
What’s your purpose of your visit.
Are you here for business or pleasure?
入国の目的は?ビジネスですかそれとも遊びですか?

あなた
I’m here for business.
商用です。

2)滞在期間を聞かれる

審査官
How long are you staying in the UK?/How many days are you staying in the UK?
英国での滞在期間はどのくらいですか/英国での滞在日数は何日ですか。

あなた
3 days.
3日間です。

審査官
Where are you staying?
どこに泊まりますか。

あなた
The Kensington in London.
ロンドン市内のケンジントンホテルに泊まります。

審査官
Is this your first time coming to the UK?
英国に来るのは初めてですか。

あなた
Yes. First time.
はじめてです。

1-2 挨拶

①同じ会社の海外事業所、海外のお客様など出張先で、名前は知っているけれど初めて会う人、②あるいは以前日本に来てもらった際に会ったことがあるけれど久しぶりに再会した人との挨拶表現
です。ぜひ自分から先に挨拶してみましょう。

① 初めて会う人との挨拶

あなた(Yuji Sato)
Nice to meet you. I am Yuji Sato.
お会いできてうれしいです。私はYuji Satoです。

相手
I am Paul Davis, nice to meet you, too, Mr. Sato.
私はPaul Davisです。こちらこそお会いできてうれしいです、Satoさん
*会話のコツ:相手の名前を覚えることは英語の世界では礼儀なので、ちゃんと聞いて、もしはっきり聞き取れなかったら、遠慮せずもう一度以下のように聞き直しましょう。
I couldn’t catch your name. Could you repeat that, please?

② 久しぶりに再会する人との挨拶

あなた(Yuji)
Nice to see you again, Paul. How have you been?
またお会いできてうれしいです、Paul 。調子はどう?

相手
Pretty good, Yuji. And you? 
調子はいいよ、Yuji、あなたは?
*会話のコツ:会話の中に相手の名前を挟むと、フレンドリーな感じが出ます。

あなた
Very well.
とてもいいです。

1-3 会議

出張先での会議で有効な英語表現です。ここではあなたは日本からやってきた参加者、という位置づけです。
日本の会議では、特定の人だけが話す、といった会議もありますが、英語圏の国では、会議中に発言しないと、それは会議に参加していないことと同じと思われてしまいます。

① 会議で自己紹介する

I’m Yuji Sato.
私はYuji Satoです。

I work for ABC Company.
ABC社で働いています。

I am in Corporate Sales Department.
私は法人営業部に所属しています。

I have been working here for 10 years.
私はここで10年働いています。

② 意見を求められたときの答え方
賛成、反対の2パターンの答え方をご紹介します。

議長や他のメンバー
What do you think, Mr. Sato?
Satoさんはどう思いますか?

ⅰ)あなた(賛成する時)
I agree with the idea.
そのアイディアに賛成です。

ⅱ)あなた(反対する時)
I see your point, however, I have a different opinion.
あなたの意見はごもっともですが、私は別の意見を持っています。

③ 質問する

I have a question.
質問があります。

What do you think, Paul?
Paul(ポール)さんはどう思いますか?

④ 発言者の英語が聞き取れなかった時

発言者の英語が早すぎて聞き取れなかった、知らない単語で意味が分からなかった時はすぐに質問をしましょう。日本の会議では発言者の発表の途中に質問することを嫌う傾向がありますが、英語での会議の場合は、わからないから発言者の発話を途中で遮ることは失礼なことではないのです。

以下のような表現を使ってみてください。

(発話者の発言を止める時)
Sorry? 
すみません。

(直前の発言をもう1回言ってもらいたい時)
Would you say that again?
もう一度言ってもらえますか。

(特定の語の意味がわからなかった時)
What does “TPO” mean? 
“TPO”とはどういう意味ですか。

(発言内容の意味が分からなかった時、別の言い方で言い換えて欲しい時)
I am sorry, but I didn’t catch that.
すみませんが理解できませんでした。

(話すのが早すぎて聞き取れなかった時)
I am sorry. My English is not so good.
Could you speak more slowly, please?
あまり英語が得意ではないので、もっとゆっくり話してもらえますか。

1-4 食事

会議で一緒になったポール(Paul)さんと食事をすることになりました。あなたは招待される側で、そのレストランに行くのは初めてです。このようなケースの場合に、使いたい表現をご紹介します。なお食事の際は日本とのマナーの違いにも気をつけましょう。代表的なものとしては

【1】麺類を食べる時や、汁物を飲む時に音を立ててはいけない。
【2】飲み物のお酌はしない(手酌するか主催者がするものである)。
【3】フォークやスプーンを皿に置く時、そのメニューを食べている途中なら下向きに、食べ終えたら上向きにおく(店員へのメッセージになります)。

の3つです。これらに気を付けながら会話を楽しめると、相手との距離もぐっと近づきます。

① 夕食に誘われて承諾する(いいですね。楽しみです)

Paul
Yuji, how about having dinner together after this?
Yuji、この後夕食をご一緒にいかがですか。

あなた
Sounds good, Paul. Thank you.
いいですね Paul。楽しみです。

② レストランに到着、Paulが店員に話をして席に案内され、店員からメニューを渡されました。
  早速店員から飲み物を聞かれます。

店員がPaulに対して
Would you like something to drink?
何か飲まれますか。

Paulがあなた(Yuji)に
I’ll have beer, how about you, Yuji?
私はビールにしますが、飲み物はどうしますか、Yuji。

あなた
Me too.
私も(ビールでお願いします)。

③ 食事のメニューが決まらないので待って欲しいと言う

店員 
Are you ready to order?
お食事のご注文はお決まりですか?

あなた
Not yet.
まだ決まっていないです。

④ 食事のメニューを決める
メニューを見ても、英語で書かれていて、日本のように写真付きのメニューがあるところは少なく、どんな食事なのかイメージが付きにくいものです。こんな時は店員にこのお店のおススメメニューを聞いてみましょう。

あなた
What do you recommend?
おススメはなんですか?

店員
How about sirloin steak? It’s very juicy.
サーロインステーキがおススメです。とってもジューシーですよ。

あなた
I’ll have that. / I’ll try it.
それにします。/それにしてみます。

店員
How would like your steak?
焼き加減はどうされますか? 

あなた
Medium rare, please.
ミディアムレアでお願いします。
(焼き加減を表現する単語は、ミディアムレア以外にも、rare レア、medium ミディアム、well-done ウエルダンがありますね。お好みに合わせて使いわけましょう)

⑤ 食事中の会話
(1)Paulと親しくなるために、自分からプライベートな話題も出して、あなたは?(How about you?)と聞いてみましょう。

(会話例)
あなた
I live in Tokyo. How about you, Paul?
東京に住んでいます。Paul、あなたは?

Paul
I live in London.
ロンドンに住んでいます。

(その他おススメの食事中に話題に出してみたい自分の話)
I was born in Kyoto, but I grew up in Tokyo. How about you, Paul?
京都で生まれ東京で育ちました。Paul、あなたは?

I like watching movies. How about you, Paul?
映画を見るのが好きです。Paul、あなたは?

One of my favorite movies is Roman Holidays. How about you, Paul?
好きな映画の1つは「ローマの休日です」Paul、あなたは?

I like to see my friends on my days off. How about you, Paul?
休みの日は友人に会うのが好きです。Paul、あなたは?

I’ve ever been to Mexico. How about you, Paul?
メキシコに行ったことがあります。Paul、あなたは?

I like Mexican food. How about you, Paul?
メキシコ料理が好きです。Paul、あなたは?

I know some good Mexican restaurants in Tokyo. How about you, Paul?
東京でいいメキシコ料理店をいくつか知っています。Paul、あなたは?

I sometimes go abroad on business. How about you, Paul?
仕事で時々海外に行きます。Paul、あなたは?

I’m married. How about you, Paul?
私は結婚しています。Paul 、あなたは?

I have two kids. How about you, Paul?
私には子供が2人います。Paul、あなたは?

(2)食事が終わったころに店員があなたに食事の感想を尋ねてきたらぜひ感想を言ってみましょう。

店員
How’s everything?
いかがでしたか(レストランなどで、料理やサービスを含めて全部はいかがでしたかの意味を込めてよく使われています)

あなた
It was very good.
とてもおいしかったです。

1-5 おみやげの購入

日本に持って帰るお土産を買う時、何が良いのか迷う時は店員さんにおススメを聞いてみましょう。

あなた
What do you recommend?
何がおススメですか。

店員
How about this tea assortment? You can enjoy various flavors.
こちらの紅茶の詰め合わせはいかがですか。様々なお味をお楽しみいただけます。

あなた
That’s nice.
いいですね。

I’ll take one.
これにします。(2つ買う時はoneをtwo にする)

店員
Thank you. It’s 10 pounds.
ありがとうございます。10ポンドでございます。

あなた
Do you accept VISA?
VISAは使えますか。

店員
Sure.
もちろんです。

あなた
Here it is.
(カードを出して)こちらでお願いします。

店員
Could you sign here, please?
こちらにサインをいただけますか。

あなた
Sure. Here you are.
もちろんです。(サインを書き終えたら)こちらでお願いします。

店員
Thank you. Here is the item. Have a safe trip back to Japan.
ありがとうございます。こちらがお品物でございます。日本まで気を付けてお帰りください。

1-6 お別れ・感謝を伝える

出張先でお世話になった方にきちんとお礼を伝えましょう。

Thank you very much. I had a great time with you.
ありがとうございました。素晴らしい時間を過ごしました。

I hope to see you again.
またお会いしましょう。


2. 海外出張前後に送るメールで使える英語表現

出張直前にスケジュール確認のために送るメールと帰国後にお礼を述べる時に使える文例をご紹介します。

2-1 出張先の最寄りの空港への到着時間を伝えておく

相手が空港まで迎えに来てくれる時、利用する便名と到着時間を伝えます。

Subject: My Arrival Time on August 1

Dear Paul,

I’ll arrive at Heathrow airport at 3 PM on August 1
Flight Number is JL 8787.

See you at the airport then.

Thank you.

Yuji Sato

件名:私の8月1日の到着時刻

Paulへ

8月1日の午後3時にヒースロー空港に到着します。
便名はJL8787です。
空港でお会いしましょう。

Yuji Sato

2-2 会議のアジェンダを事前に提出する

資料を事前にメールに添付して送る時の表現です。

Subject: Meeting Agenda on August 2

Dear Paul,

Please find the attached agenda of the meeting on August 2.

Best regards,

Yuji

件名:8月2日のミーティングのアジェンダ

Paulさん

8月2日のミーティングのアジェンダを添付します。

よろしくお願いします。

Yuji

2-3 帰国後のお礼メール

無事に帰国したこと、そして出張についていろいろとアレンジしてもらったことにあらためてお礼の気持ちを伝えましょう。

Subject: Thank you for everything

Dear Paul,

I’m back in my office in Japan. Thank you for everything in my business trip.

I hope to see you again soon.

Best,

Yuji

件名:ありがとうございました。

Paulさん

日本に戻ってきました。私の出張中は大変お世話になりました。

また近いうちにお会いしましょう。

では

Yuji


3. 相手の英語が聞き取れない、自分の理解が正しいのか不安な時の解決法

英語で会話をしている時に、相手の英語が聞き取れなかったり、自分の理解は正しいのか不安になったりすることはよくあります。そんな時、ついついやってしまうのが、分かったふりをしてうんうんとあいづちを打ってしまうこと。これは、日本では相手の話を遮らず、推測しながら最後まで聞く習慣があることも影響していると思いますが英語ではNGです。どうすればよいでしょうか。その解決法をご紹介します。

3-1 相手の英語が聞き取れなかった時

相手の言っていることが途中で分からなくなったのに、うんうんとうなずいて逆に最後まで黙って聞いてしまって、Do you understand? お分かりいただけましたか?と聞かれた時に「わからなかった」というほうが失礼になってしまいます。どこがわからなかったのか、どうしてもっと早く言ってくれなかったんだと相手が怒ってしまうこともあるかもしれません。わからなくなったらすかさず以下のようなフレーズを使って質問するようにしましょう。

(聞き取れなかった時に切り込む一言)
Excuse me?
すみません。

Sorry?
すみません。

これを言ってから次にように聞きましょう。

Would you say that again?
もう一度言ってもらえますか。

3-2 自分の理解は正しいのか不安な時

たぶんこういう意味で言ったのだと思うけれど、その理解で合っているのかなと不安になることがあります。そんな時も、何も質問しないと、相手は理解してくれていると思ってそのまま話を進めてしまいます。聞き取れなかった時と同じように、自分の理解で間違いがないか確認しましょう。

(切り込む一言)
Excuse me?
すみません。

Sorry?
すみません。

これを言ってから次にように聞きましょう。

You mean the price is OK?  
あなたが言われていることは、価格面はOKという意味ですか。

So the price is OK. Is that correct? 
ということ価格面はOKということで合っていますか。

Let me clarify my understanding.
私の理解を整理させていただいてもよろしいですか。


4. まとめ

いかがでしたか?最後にご紹介した内容をまとめます。

・入国審査では、目的、滞在期間、帰国はいつなのかなどが聞かれます。出発前に自分の回答を準備しておきましょう。
・挨拶は自分からしてみましょう。
・会議では自分の意見をはっきりと言いましょう。発言者の英語が聞き取れなかった時は、遠慮なく話の途中で質問しましょう。
・食事では、マナーに気を付けながら、相手や店員との会話を楽しみ、相手との距離を縮めましょう
・出発前の確認メール、帰国後のお礼メールも忘れずに送りましょう。
・会議以外の場面でも英語で会話をする時に、聞き取れなかったり、自分の理解は正しいのか不安になったりしたらすぐにSorry?と言って切り込みましょう。

以上の中からご自身のケースに当てはまることを出張先で実践してみていただければ幸いです。あなたの積極性が相手にも伝わり、より実りの大きな海外出張になるはずです。ご活躍をお祈りしています。

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