TOEIC600点の壁を最短ルートで乗り越える!おススメの勉強法

TOEIC® L&R TEST(以下TOEIC)を受けることになった。どうせなら一気に600点を突破したい!」
「TOEICを何回か受けているけど、600点を超えられない、どうしたらいいの?」
「TOEICで600点は取ったほうがいいと聞いたけど、どのくらい勉強したらとれるの?」

TOEICは、合否があるテストではなく、10点~990点のスコアが出るテストなので、「落ちる」心配はないのですが、どのくらいのスコアを持っているかによって周りからの評価が変わってきます。

そして、この600点というスコアは、公開テストの平均点(回によって異なりますが近年は570点前後)を上回るスコアで、「中級レベル」と評価されているレベルなので、クリアしたい目標スコアとして取り上げられることが多いスコアです。

そこで、今回はTOEICで600点を突破したい方向けに
・600点ってどれくらい評価されるの
・1冊買うならこれ、という参考書
・おススメの勉強法

そして

・600点突破のために押さえておきたい攻略ポイント
をお伝えします。

あなたが600点を突破するためのステップとしてお役に立てれば幸いです!

それではご一緒に見ていきましょう。


1. TOEICで600点が取れるとこれだけ評価される

TOEICで600点以上のスコアを取ることのメリットについて

・英検(実用英語検定)との比較
・就・転職のシーン の2つの視点からご案内します。

1-1 TOEICと英検 - 大学・企業で英語力を客観的に証明するならTOEIC-

TOEICは日本国内で年間約250万人もの方が受験しているテストで、受験者数では300万人以上の英検(実用英語検定)と並んで、国内の英語のテスト市場で1位と2位を争うテストです。

受験者数だけを見てみれば、シェア争いをしている「2大勢力」といった感じを受けますが、実はこの2つのテストはそれぞれの「受験者層」は大きく異なります。

・英検の受験者数の大半は、「中学生」と「高校生」です。
 あなたも、中高生の時に「英検」を受けた、あるいは受けさせられたお一人ではないでしょうか。

・一方TOEICの受験者の大半は「社会人」と「大学生」です。
 恐らく今のあなたは、大学生か社会人でTOEICを受けることになったお一人ではないかと思います。

つまりTOEICは大学生と社会人が受験生の大半を占めるテストなので、
大学生、社会人の間では広く知られた、認知度の高いテストということが言えます。
したがって、TOEICのスコアは、大学や企業に対して、あなたの英語力を「客観的に証明」することができるのです。

1-2 就・転職のシーンでTOEIC600点以上を持っていることのメリット

今、あなたは何かのきっかけで「600点」を取りたい、あるいは取らなきゃいけない状況にあると思います。この「600点」を取ることのメリットは何でしょうか?

大きくは以下の2点です。

①就・転職の場面で
履歴書・エントリーシート(応募書類)にそのスコアを書いてアピールできる

②会社員の方でお勤めの企業が評価項目の1つにTOEICを活用している場合
英語力を必要とする仕事を任されたり、昇進・昇格に有利になったりする

もちろん①と②にはその根拠があります。
英語力という側面から見ると「600点」は一般的に「中級レベル」と評価され、そしてこの「中級」レベルというのは

「英文の構造が理解でき、英語を単語の羅列ではなく、文として話せたり、書けたりするレベル」

と言えます。

このレベルに到達できている人は、英語の土台がしっかりできているので、今後以下のような仕事で英語を使う場面でさらに高い英語力が必要になった時、研修を受けたり、自己学習をしたりすれば会社が求めるレベルに到達できる、その素地があなたはできている人だ、と評価されるのです。

・英語で仕事の話をする(ビジネス英会話)
・英語でEメールをやりとりする
・英語の講演会や会議に参加する
・英語でプレゼンやスピーチをする

だから、あなたが
「TOEICを受けることになった」、
「受けなくちゃいけなくなった」、
あるいは「受けているけど600点未満のスコアだ」

という状況なら、この600点は是非とも突破していただきたいスコアなのです。


2. 確実に600点を取るための勉強法

それでは、ここから、「どれくらいできたら600点が取れるのか」そしてそのレベルに到達するためにおススメの「勉強法」をご紹介します。

2-1 まずは、目指したい正答率を把握しよう

 600点を取るために目指したいPart別の正答率とそのためにどのくらいできるようになる必要があるかについて下図にまとめました。

 600点を取るための目標正答数

Part 目標正答数/設問数 正答率 どのくらいできたらこの正答率になるの?(目安)
1 4問/6問 67% Part 1と2はほぼ聞き取れる
2 19問/25問 76%
3 23問/39問 59% Part 3と4はところどころ聞き取れない箇所がある
4 18問/30問 60% 1設問に対する3つの質問のうち、正解できるのは1、2問
5 21問/30問 70% 文法問題、語彙問題平均して7割程度正解できる
6 10問/16問 63% 1設問に対する4つの設問のうち文選択問題以外ほぼ正解できる
7 36問/54問 67% 記事問題を除くシングルパッセージはほぼ問題なく解ける
全体 131問/200問 66% ・Part 3と4、そしてPart 7はまだ完ぺきではないものの、Part 1、2、5、6(文選択問題を除く)は7割以上解ける
・リーディングで全く手つかずの問題は、ない

いかがですか。

正答率を見てお気づきのとおり、600点をとるために全問正解する必要はありません。
今の自分との「差」を意識しながら、これからご紹介する勉強法を実践してみましょう。
600点到達はあなたのすぐ目の前まで来ています。

2-2 公式問題集を使って600点を取る!おススメ勉強法

600点を目指すあなたに、必ず1冊は持っておいていただきたいのが、下記の「公式問題集」です。

上記2-1の表にあったとおり、
・Part 3と4、そしてPart 7はまだ完ぺきではないものの、Part 1、2、5、6(文選択問題を除く)は
7割以上解ける
・リーディングで全く手つかずの問題はない

このレベルに到達していただくために「公式問題集」を使ったおススメ勉強法をPart別にご紹介します。

「公式問題集」を使ったPart 別勉強法

勉強法

全Part共通

・問題を解く
 ↓
・答え合わせをする
 ↓
・不正解、まぐれで正解した問題の解答解説を読んで理解する
 ↓
・問題中の意味がわからなかった単語の意味を調べる
(不正解選択肢の単語ももれなく!=本番では正解選択肢になるかもしれません)

Part 1対策 

ディクテーションする
ディクテーションとは、「英語の書き取り」のことで、CDの音声を聞きながら音声をそのまま紙に書き起こすリスニングのトレーニング方法です。Part 1の問題の音声を使って以下のように練習してみましょう。

コツは、スペルにとらわれることなく聞こえたままに書き起こすことです。

ディクテーションの効果
・聞き間違えやすい単語(working と walking, hold と fold等)を聞き分けられるようになる。
・聞き取った英文を忘れずに覚えておくこと(短期記憶)ができる。
・文法(特に時制や能動態・受動態等)の重要性を再確認できる。

トレーニング方法
① スクリプトから虫食いの文章を作り、CDの音声を聞きながら虫食い箇所に英単語を埋める
(1回で全部埋めきれなくても、3回は繰り返す)
② 虫食いの穴埋めに慣れてきたら、全文を書き起こしてみる。
③ 音声を聞いた問題の写真を見ながら、書いた文の意味を確認する。PART 1では、同音や類音が頻出です。そのような単語は印をつけて、自分でも声に出してみましょう。

Part 2対策

リピーティングする
リピーティングとは、CDの音声を1文ずつ止め、スクリプトを見ながら声を出してCDの音声を再現させるトレーニング方法です。Part 2の問題の音声を使って以下のように練習してみましょう。

コツは、
・意味上のまとまりを持つ2~8語程度のフレーズ、文などを区切って聞くことと
・リズムやイントネーション、発音等を意識してCDの音声を忠実に再現することです。

リピーティングの効果
・ネイティブの発音、音の強弱、音のつながりを意識できるようになる。
・英語を英語のまま理解できるようになる(日本語を介する必要がなく、時間のロスがなくなる)。
・Part 2で頻出のさまざまな口語表現、会話のパターンに慣れることができる。

トレーニング方法
スクリプトを見ながら、
① First speakerの発言を聞いて、音声を止めた後、リズムや抑揚、間などを思い出しながら声に出す。
② Second speakerの正解肢の音声を①と同じように再現する。
③ 文章の意味や応答パターンを把握しましょう。
④正確に再現できるまで繰り返す。

Part 3およびPart 4対策

オーバーラッピングする
オーバーラッピングは、CDから聞こえる英語の音声を、英文(スクリプト)を目で追いながら同時に音読するトレーニング方法です。Part 3とPart 4の問題の音声を使って以下のように練習してみましょう。

コツは聞いたままの音声をそっくり真似して発音することです。

オーバーラッピングの効果
・英語の語順どおりに内容を理解できるようになる。
・正確な発音・抑揚を習得できる。
・ネイティブスピーカーが話す速度で内容が理解できるようになる。

トレーニング方法
① 音声を途中で止めずに、わからないところは気にせずに、パラグラフ(段落)全て最後まで声に出す。3回は繰り返す。
② わからなかった単語と表現を確認する。
③ 全文を理解した後、再度挑戦する

Part 5およびPart 6文法・語彙問題対策

「文法力」と「単語力」を伸ばす
不正解だった文法問題、意味が分からなかった語彙問題の解説を読んで正解までのプロセスが誰か周りの人に説明できるくらいのレベルを目指しましょう。

あとは、公式問題集ではなくなってしまいますが、以下の文法問題対策本や単語集を使うこともおススメです。

Part 5と6は文法や単語を知っていればすぐに解ける問題です。知識の積み上げが即スコアアップにつながります。

Part 6 文選択問題およびPart 7対策

スラッシュリーディングする
Part 7の問題で意味がわからない単語がなくなるところまで調べたら、この「スラッシュリーディング」をしてみましょう。
「スラッシュリーディング」とは、「文章を分割」して読む方法のことを言います。意味や構造の区切りとなるところにスラッシュ “/” を入れていきながら読んでいきます。

スラッシュリーディングの効果
・英文の構造が理解できる
・英文を語順のまま理解するくせがつく
・読むスピードが速くなる

トレーニング方法
①英文を最初から読み
・主語(または主部)の直後
・述語動詞の直後
・目的語や補語の直後
・接続詞で始まる句の直後
・カンマの直後 などにスラッシュ“/”を入れる
②意味を把握する
③意味を理解しながら音読する

スラッシュリーディングの例

元の文章

Yesterday, I received a package from the museum
with my membership materials and free gift.

スラッシュを入れながら読むと

Yesterday,  / I received a package / from the museum /
(昨日) (私は荷物を受け取りました)(美術館からの)

with my membership materials and free gift.
(私の会員資料と無料の景品が入った)

訳:昨日私は美術館から、私の会員資料と景品が入った荷物を受け取りました。

英語と日本語の訳を比べて、その語順の違いに気づかれたと思います。

英文を読むときに日本語に訳そうとして前後に行ったり来たりしながら読んでしまうと時間がかかってしまいます。TOEICは「日本語に訳せ」といった問題は出題されません。このスラッシュリーディングを繰り返し行うことで、英語の語順のまま理解するくせがついてくると、それだけ読むスピードが速くなってきます。

 以上の流れをぜひ繰り返してみてください。最初は進みかたが遅く焦る気持ちになるかも知れませんが、繰り返すうちにペースが上がってくるはずです。これはあなたの実力が伸びていることの証でもあるのです。


3. TOEIC600点突破のためのおススメ参考書

もしあなたがTOEICに初めてチャレンジする方であれば、選択肢は2つあります。

・TOEICの参考書に目を通すことなく、「今もっている自分の実力で受けてみる」ことにして、テスト会場で初めて問題をみて「TOEICってこんな問題なんだ!」と知ることになる あるいは
・前もって参考書を買って、どんなテストなのかを知ってから本番を迎える

どちらが良いかと言えば、もちろん参考書を買った方が「本を買うお金と読む時間」がかかりますが、精神的には随分楽に本番を迎えることができますよね。

そこでここではたくさん出ているTOEICの参考書の中から、600点突破を目指すあなたにおススメの参考書をご紹介します。

結論から言うと 「オールインワン型」の対策本を1冊と、公式問題集を少なくとも1冊お手元に置いていただきたいと思います。それぞれについてご紹介します。

3-1 「オールインワン型」の対策本

攻略法+模試が1冊になった『はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略』

TOEIC対策の参考書と言うと、問題集の他に、リスニング対策とリーディング対策に分かれたものや、さらに細分化されてPart別に分冊になっている本などがあり、勧められるままに、あれもこれもと買うとなると結構お金がかかってしまいます。そこでまずはこれらを1冊にまとめた「オールインワン型」の参考書を手に取ってみていただくことをお勧めします。
この「オールインワン」型でもたくさんの参考書が出ていますが、おすすめしたい参考書はこちらです。

【オススメポイント】
・全Partの攻略法が詰まった総合対策本
本書はこれまでPart別にバラバラで出版されていた攻略法と問題集を全て1冊にまとめているので、他に買い足す必要はありません。TOEICとは?という初心者が疑問に思う点から中上級者が悩むひっかけ問題まで、全てこの1冊に詰まっています!本書をやり込めばTOEICの攻略法を一通り押さえることが十分可能です!!

・英語力UPのための勉強法も収録
テストの攻略法を押さえることも大切ですが、TOEICも英語力を測るテストの一つですから、英語力そのものを鍛えることも大切です。「攻略法を知っていること」と「英語の地力をつけること」この2つともがTOEIC対策には欠かせません。そこでこの本では英語力を伸ばすトレーニング法も紹介されています。目の前のTOEIC対策のためだけではなく、時間をかけて先の本物の英語力を身につける方法も知ることができる参考書です。

・本番と同じ200問の完全模試付き!
1回分の模試200問が付いています。この本で学習したことがどこまで身についているか、模試を解いてみることで今の実力を確認しましょう。

著者の本質的で無駄のない攻略法は初心者向けでもあり、短期決戦向きでもあります。ここまでのフルラインナップでこの価格は大変お得な1冊だと思います。

3-2 1冊は買っておきたい公式TOEIC Listening & Reading 問題集

本番とそっくりな問題だけで演習できる!『公式TOEIC Listening & Reading 問題集5』

「5」と番号がついていることから想像できるように、この本は、シリーズで出ている公式問題集の最新刊です。すぐに解き始めることはしなくも構いませんので、TOEICって実際のどんな見た目でどんな問題が出ているのかを本番品質で確認するだけでも手に取っていただきたい1冊です。

【内容】
本番と同じ1回200問×2回分収録

【オススメポイント】
①見た目が本番のテストとそっくり
TOEICはテスト問題の持ち帰りができません。解答速報や過去問題集も出ていません。
従って、過去出題された問題を解いて勉強するという「入試」や多くの「資格試験」対策で有効な方法が取れないテストです。その中で唯一TOEICテスト開発機関であるETSが問題を制作した問題集がこの公式問題集シリーズなのです。

②本番と同じナレーターの音声
本番のテストで放送されるネイティブスピーカーの声は5人(「アメリカ人」、「イギリス人」、「カナダ人」、「オーストラリア人」、そして問題の指示会文と問題番号を読むアメリカ人)です。アメリカの発音は私たちが学校教育で聞いてきた時間が長いのでなじみがありますが、イギリスやオーストラリアの発音が聞き取りづらいという方が多いです。

この問題集のナレーターは、なんと本番のテストと同じナレーターが読んでいるので、繰り返し聞くことで彼らの声に慣れることができることも大きなメリットです。

【その他】
これ以外の公式問題集の問題にもチャレンジしたい!ということでしたら、これ以前に出ている下記5冊を新しい順番に購入してみてください。それぞれ同様に200問×2回分の構成になっています。


4. 日常生活の中にTOEICの勉強を取り入れる!おススメの学習プラン

TOEICのスコアアップに必要な勉強時間
(単位:時間)

  目標スコア
現スコア 450点 550点 650点 750点 850点 950点
350点 225 450 700 950 1,225 1,550
450点 225 450 700 975 1,300
550点 225 450 725 1,050
650点 225 500 825
750点 275 600
850点 325

出典 Saegusa 1985

この表は現在のスコアに対して目標スコアを取るまでにどのくらいの勉強時間が必要かを示したものです。
現在のスコアと目標スコアが重なるところが必要な学習時間で、例えば450点の人が550点に上がるまで、つまり100点アップするために、225時間が必要ということを示しています。

ずばり600点になるには、という時間数が載っていませんが、類推すると、例えば、現在500点の人が600点になるためにはやはり225時間程度の勉強時間が必要だと言えるでしょう。

225時間は、例えば、1日1時間勉強できたとして、休みなくやれば、225日間、約7ヵ月半かかる計算になります。これは大変だな、と思われたかも知れません。でも一気にやろうとするとそう思ってしまいますが、「千里の道も一歩から」、毎日自分のペースで少しずつでもいいんです。

これは、TOEICに限らず、英語学習全般、あるいはスポーツにも言えることですが、「週1日、3時間」練習するよりも「例え20分でも30分でも毎日」続ける方が、上達も早くなります。「間を空けずに続けることが大切」なのです。

しかもこの30分も連続して、机に向かってさあ、と気合を入れてやるのではなく、移動中や休憩中のちょっとしたスキマ時間を利用して、合計して30分になればよいのです。
それだったら何とかできそうだと思いませんか。

 週1回3時間ずつやるよりも、30分でも毎日やるほうがいい。

それではスキマ時間を活用したおススメのTOEIC勉強法プランをご紹介します。

4-1 毎日少しずつ スキマ時間をフル活用

通勤通学の時間、ランチタイム、お風呂タイム、就寝前などにスキマ時間を作ってみましょう。
毎日これから紹介する全部の時間帯にやらなくちゃ、と力む必要はありません。忙しい時や疲れている時は、どれか1つの時間帯だけでも勉強することにして、できるだけTOEICの勉強を途切れさせない(TOEICをやらない日がない)ように意識してみましょう。

①通勤通学などの移動時間(推定スキマ時間:30分~60分)
電車や移動時間はスマホなどにダウンロードした音声でリスニングを強化しましょう。

②ランチタイム(推定スキマ時間:30分~50分)
お昼休みが60分あるなら、お弁当を持参したり、出勤の際にコンビ二で買っておいたりすれば、休憩室などで早めに食事を済ませ、学習時間を作ることができます。机と椅子があれば、リスニングもリーディングも結構じっくりとやることができます!

「今日はお昼休みにこれをやろう」と朝決めてもいいですし、
「お昼休みに必ず10問は解こう!」など、自分なりに目標を立てて取り組んでみましょう。

③お風呂タイム(推定スキマ時間:10分~20分)
さらに、シャワー中に覚えたてのフレーズを口ずさんでみたり、防水仕様のMP3プレイヤーなどでリスニング音声を聞き流したりしてみましょう。

④就寝前(推定スキマ時間:10分~20分)
寝る前の学習は記憶に残りやすいと言われています。今日1日の学習を振り返って、引っかかった単語や表現などをまとめてみましょう。まとめる時は、ノートに書いたりエクセルに入力したりして「MY単語集」を作ってみることもおススメです。

4-2 直前期に、200問通して解く

模試(上述の公式問題集)を利用して200問通してやってみる時間も取っていただくと、本番の時間感覚が身に付きます。

でもここで、
「誰にも邪魔されず、2時間の模試を解く時間と場所を確保するのは難しい!」
と思われた方もいらっしゃると思います。

特に、ご家族と一緒に住んでいて、なかなか家では難しいと思う方の場合、

図書館や有料の自習室を利用する、という手もありますが、
ご自宅で自分の机がなくても、ダイニングテーブルさえあれば、休日の早朝に起きて、前の日に家族には「明日はゆっくり寝ていていいからね」とか言ってやってみてはいかがでしょうか。
(実はこれ筆者が実際にやっていることです。)

問題集は下記のように2回分を通して解き、1か月前からは毎日リスニング音声を聞きましょう。

①テスト直前期「1ヵ月前」と「1週間前」に各2時間200問通しで問題を解く
・テスト直前期1ヵ月前までにTEST1  200問を通して解く
・1週間前にはTEST2 200問を通して解く
ここで本番に近い感覚を事前に体感しておくことで、テスト当日は落ち着いて臨めるようになります!

②テスト直前期1ヵ月前からテスト当日の朝までリスニング音声を毎日聞く!
TOEICのナレーターの声を毎日聞いて耳を慣らしましょう。


5. 600点突破のために押さえておきたい3つの攻略法

5-1 攻略法1 基本英文法を再確認

TOEICで問われている文法知識のほとんどは中学校で学習する範囲です(一部高校で学ぶ「分詞構文」「仮定法」が出題されます)。そして600点突破のためにはこの基本英文法の知識をあいまいなままにしておかないことがとても大切です。

そこで、自分で理解度を確認できるおススメの英文法の参考書をご紹介します。
ちなみに、この本は中学生向けの参考書なので、書店では、学習参考書のコーナーで売られています。

まずは、立ち読みしてみて、このレベルは大丈夫と思えたら、もちろん買わなくても大丈夫ですが、もし不安だったら、少し遠回りに思えるかも知れませんが、購入して1冊仕上げていただくことをお勧めします。

中学3年間で学ぶ英文法を1冊で復習でき、160ページの本なので量に圧倒されることなく十分やり切れます。ただ、タイトルが、特に社会人の方であれば、購入するのに抵抗があるかも知れません。でもここは勇気を振り絞って手に取っていただきたい1冊です。もしあなたが社会人でこの本を書店で立ち読みしていても、きっとお子さんや親せきの子供に買ってあげるのかな、とかそんなに気にする人はいないと思いますよ!

◎この本で触れていない高校の学習範囲である「分詞構文」「仮定法」についての解説と練習問題は下記からダウンロードできます。この参考書をやり終えたら是非チャレンジしてみてください。
ココも押さえておきたいTOEICで問われる「分詞構文」「仮定法」(PDF)
出典:TAC株式会社発行 英語研修用教材「TOEIC L&R TEST 受験準備基本英文法テキスト」より

5-2 攻略法2 リスニング問題のPart 3,4 で先読み

600点突破のためにできるようになっておきたいテクニックとして、Part 3,4 の解き方をご紹介します。
ポイントは質問文の「先読み」です。

Part 3(会話問題):「4パターンの質問」を先読みする! <39問(=放送文13個×各3つの質問文)>
Part 3は男女2人または3人(男2名と女1名または男1名と女2名)の会話が流れた後、会話に関連する3つの質問文が読まれる問題です。
問題用紙には下記のように、質問文(音声も流れます)と選択肢(音声は流れません)が印刷されていて、正しい選択肢を選びます。
なお、放送は1回だけしか流れません。

それでは、Part 3の問題例を使って解き方のポイントをご紹介します。

問題冊子には下記のように質問と選択肢が印刷されています。

音声で「32から34番の問題は次の会話に関する問題です。」と流れた後
会話文が流れます。

会話文を聞いて、32,33,34の質問に答えます。質問文も読み上げられます(選択肢は読まれません)。

(Part 3 問題冊子 例)

印刷されている質問文と選択肢
32. What does the woman ask the man to do?
(A) Call some customers
(B) Cancel her business trip
(C) Make flight reservations
(D) Schedule additional meetings
女性は男性に何をするよう頼んでいますか
(A) 何名かのお客さまへ電話をする
(B) 出張をキャンセルする
(C) 飛行機の予約をする
(D) 追加の会合を予定に入れる
33. Where will the woman meet the suppliers?
(A) In Dublin
(B) In London
(C) In New York
(D) In Paris
女性はどこで供給業者と会いますか
(A) ダブリンで
(B) ロンドンで
(C) ニューヨークで
(D) パリで
34. What does the man need from the woman?
(A) Arrival and departure dates
(B) Conference venue information
(C) Contact information
(D) Travel expense reports
男性は女性に何を求めていますか
(A) 到着日と出発日
(B) 会議場の情報
(C) 連絡先
(D) 旅行経費報告書

このほか、質問文の上に図表がある「図表問題」も出題されます。

Part 3の解き方のポイントは、以下①~⑤の5点です。

① Part 3で読まれる冒頭の一文を聞く時に注意するのは、3人の会話かどうかだけ。

Part 3の冒頭の文はほとんど場合、下記のパターンなのであまり参考になりません。
(例)Questions 32 through 34 refer to the following conversation.
(問題32から34は以下の会話に関するものです)

ただし、3名による会話文の時は 最後にwith three speakers. (3名の)と言われるので、そうなったら、男性2名か女性2名のパターンのいずれかなので、声の違いや呼ばれる名前に注意して聞くようにしましょう。

② 印刷されている質問の4つパターンを知り「先読み」する <<ポイント>>
1つの放送文に対して3つの質問文があります。質問文は印刷されているので、放送文が流れる前に読みましょう。これを「先読み」と言います。
Part 3で出題される質問文のパターンは下記の4つです。あらかじめ慣れておけば、先読みもはかどります。

質問パターン 質問文(例)
会話全体に関する質問

会話の目的や会話をしている人の職業や状況を問うもので、だいたいの解答は会話の冒頭で拾うことができます。冒頭で聞き逃してしまっても、解答に繋がるヒントが会話の中に数回出てくることが多いので、比較的解答し易い質問です。

Where does the conversation take place?
会話はどこで行われていますか
What are the speakers discussing?
話し手は何について話していますか
Who most likely are the speakers?
話し手はおそらく誰だと思われますか
Why is the woman calling?
女性はなぜ電話をしていますか
What is the man’s job?
男性の仕事は何ですか
詳細な内容に関する質問

質問に答えるためのキーワードは、会話の中で1度しか出てこない場合がほとんどです。質問文を先読みした段階で、男性と女性の発言のいずれから解答が得られるのか、あらかじめ予想しておきましょう。

Why is the man pleased?
なぜ男性は喜んでいますか
What did the woman want to do in her room?
女性は部屋の中で何をしたがっていましたか
What does the woman give the man?
女性は男性に何をあげますか
Why does the man have to go to work early this morning?
男性はなぜ今朝早く出勤しなければならないのですか
What will the man probably do next?
男性は次に何をするでしょうか
発言の意図に関する質問

会話中の特定の発言に関して、話し手の意図を問う質問です。前後の会話の文脈から、その発言の意図を推測します。

What does the woman mean when she says, “I can’t believe it”?
女性が「信じられない」と言う際、何を意味していますか
図表に関する問題

会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された(図表などの)視覚情報を関連づけて答える質問です。

Look at the graphic. What size desk will the woman take?
図表を見てください。女性はどのデスクサイズを選びますか

③ 放送文の途中で1問ずつ指を正解の選択肢の上に置き、3つ目の質問が終わったらまとめてマークする。
TOEICは問題冊子への書き込みができません、しかし聞きながら解答用紙にマークしていると、聞き逃してしまう恐れがあります。そこでお勧めしたいのが写真のように指を置いていくやり方です。

 

④ 3つの質問に解答し終えたら、次の問題の質問を先読みする。
放送文が読まれたあと、質問文を順番に読み上げてくれますが、その途中で3つめの質問への解答が終わったら、読みあげられる質問文は聞かず、次の問題を先読みしましょう。

⑤「先読みできない」時は?
3つの質問がすべて先読みできるのが理想ですが、間に合わない時は、3つのうち選択肢が短めな1つか2つの質問だけ先読みしましょう。

Part 4(説明文問題):「先読み」&「トークの種類を把握」して解く!
  <30問(=放送文10個×各3つの質問文)>

Part 4は、アナウンス、メッセージ、スピーチなど短い放送文が流れた後、それぞれの内容に関する3つの質問文が読まれる問題です。
問題用紙には下記のように、質問文(音声も流れます)と選択肢(音声は流れません)が印刷されていて、正しい選択肢を選びます。
なお、放送は1回だけしか流れません。

それでは、Part 4の問題例を使って解き方をご説明します。

問題冊子には下記のように質問と選択肢が印刷されています。

音声で「71から73番の問題は次のアナウンスに関する問題です。」と流れた後
1人が話している放送文が流れます。

放送文を聞いて、71,72,73の質問に答えます。質問文も読み上げられます(選択肢は読まれません)。

印刷されている質問文と選択肢
71. Where is the announcement most likely being made?
(A) At a bakery
(B) At a department store
(C) At a grocery store
(D) At a restaurant
このアナウンスはどこで行われていると思われますか
(A) パン屋で
(B) デパートで
(C) 青果店で
(D) レストランで
72. What can be found at a 50% discount?
(A) Apples
(B) Bagels
(C) Cake
(D) Chicken
50パーセント引きになっているのは何ですか
(A) りんご
(B) ベーグル
(C) ケーキ
(D) チキン
73. What does the speaker suggest customers do?
(A) Bring their own bags
(B) Eat only locally grown food
(C) Order a whole roasted chicken
(D) Try some free samples
話し手は客に何をするように勧めていますか
(A) 自分のバッグを持ってくる
(B) 地元の食材だけを食べる
(C) ローストチキンを丸ごと注文する
(D) いくつかの無料サンプルを試す。

このほか、質問文の上に図表がある「図表問題」も出題されます。

Part 4の解き方のポイントは、以下①~③の3点です。

① 印刷されている質問文のパターンを知り「先読み」する
Part 3と同様に1つの放送文に対して3つの質問文があります。質問文は印刷されているので、放送文が流れる前に読みましょう。

質問の内容が「先読み」できれば、それらに対する答えを放送文を聞きながら探すことが容易になり、すばやく答えを選べるようになります。

② 放送分の冒頭で言われる「トークの種類」を聞き逃さないこと
冒頭に次のような一文が読まれます。これから読まれる放送文は何なのかがわかるので、最後の語句に耳を澄ませましょう。

例えば、よくある冒頭の一文は以下のようなものです。
(例)Questions 71 through 73 refer to the following announcement.
(問題71から73は以下のアナウンスに関するものです)

ここで「announcement (アナウンス)」という語を聞き取れれば、「あ、これから読まれる文は何かの案内放送かな、と想像できます。

TOEICに限らず、事前に何の話をされるのか分からない状態で人の話を聞くのは、ドキドキしませんか?
逆に分かって入れば、気持ちの準備もできて少し落ち着くことができるのではないでしょうか? 話の種類にもよりますが(笑)

announcement 以外で出題頻度の高いトークの種類には以下のようなものがあります。

トークの種類 備考
telephone message 電話のメッセージ
advertisement 宣伝
talk / speech  トーク、スピーチ
news broadcast 放送
telephone message and list 電話のメッセージとリスト 「リスト」が質問文の上に印刷されている図表問題の場合

③質問文を先読みできない場合の対処法はPart 3と同じです。

ここで紹介しなかった、Part 1, Part 2を含むリスニング問題の解き方については
TOEICリスニング問題が聞き取れない!を克服するPart別対策 でご紹介しています。

5-3 攻略法3 リーディング問題の時間配分を確認

リーディング問題は75分間で100問もあるので、じっくり1問ずつ解いていたら時間が足らなくなってしまします。「最後Part 7の後半の問題を20問かそれ以上、時間がなくなって解かずに適当にマークしてしまった。」という方もたくさんいます。

600点突破を目指すあなたにおススメしたいい「リーディング問題の時間配分」は以下の通りです。

TOEICリーディング問題の問題数と時間配分の目安

  Part名 問題数 時間配分
リーディング問題 Part 5 30問 約12分
Part 6 16問 約8分
Part 7 54問 約55分
合計 100問 約75分

TOEICで時間切れになってしまう最大の原因は、後半のリーディング問題で「Part 5と6に時間をかけ過ぎて、Part 7を解く時間が足らなった」からですよね。

もしあなたもそうならば、リーディング問題は上記の「時間配分」を意識して解いてみることをお勧めします。

上記の時間配分で解く際のポイントは、以下の3点です。

(1)各Part冒頭のDirections(指示文)は読まない。
(2)Part 5と6で最大20分、できれば15分で解き終える
(3)Part 7は55分~60分かけて解く

リーディング各Partの解き方については
全部は読まない!TOEICリーディングの時間配分と超省エネ攻略法
で紹介しています。


6. まとめ

いかがでしたか。

今回はTOEICで600点取得のメリットとして

・就転職の場面で、履歴書にスコアが書ける
・ビジネスパーソンの方であれば昇進昇格に有利になる

ことをご紹介しました。

そして、
・600点を取るためのおススメ勉強法
・おススメの参考書
・日常生活の中にTOEICの勉強を取り入れた学習プラン
・最後に 600点突破のためにできるようになっておきたい以下の3つの攻略法

をご紹介しました。

この記事があなたのお役に立ち、近いうちに600点を突破される日が来ることを願っています。

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