業者に任せっぱなしNG!!最短で結果を出すためのTOEIC研修

社長
「時代はグローバル、もはや英語は必須!社員はTOEIC® L&R TEST(以下TOEIC)600点は必須だ」
あなた
「そ、そうですね」
社長
「そう!だから、今年中に社員TOEIC600点以上は取得させるように!よろしく!!」
あなた
「…」

ここまであからさまなやり取りではないにしても、上記に近い形で従業員へ一定以上のTOEICスコアを取得させるミッションを持たれている人事教育担当者の方は多いと思います。また同時にどうすればいいのか困っている方が多いのも事実だと思います。社内のリソースでなんとかした方がいいのか?はたまた研修業者に任せてしまったほうがいいのか?

本記事ではそんな人事教育担当者が実際にTOEIC研修を実施し、効果を出していくために知っておいて欲しいノウハウを導入から運用フォローアップまでご紹介させていただきます。多くの失敗と成功の経験からお伝えできる情報をギュッと凝縮した内容になっておりますのでぜひ最後までお読みいただければと思います!

企業における英語研修、特にTOEICのスコア達成という明確なゴールがある研修においての問題や悩みは、驚くほど共通しているものなのです。本記事を活用していただき、最短でTOEICスコア目標を達成し、本来の必要な実践的な英語力を伸ばす時間に費やしていただければ幸いです。

それでは、ご一緒に記事を見ていきましょう!


1.自社でやるより、TOEIC研修業者へ依頼する3つのメリット

TOEICは多くの方が受験されている英語テストです。社内には必ずと言っていいほど高スコアの方やテスト対策に精通している方がいらっしゃるはずです。帰国子女、バイリンガルの社員がいることもあるでしょう。そういった方のスキルを使い社内のリソースを活用することで外部に委託するコストを抑えることもできますが、どちらにしてもそれなりのコストは発生してしまいます。結局のところ、無理やり自社リソースに頼るよりは、研修業者にニーズをきっちり伝えた上で依頼する方が費用対効果の面では軍配が上がる、というのが結論です。ここでは外部のTOEIC業者へ依頼するメリットをお伝えいたします。

1-1 本業に集中でき、手間暇かけないで済む

自社で内製化する場合
研修を依頼すると自社の社員は他業務に時間を割くことができます。仮に自社で内製化して研修を実施する場合、少なくとも数ヶ月はTOEIC研修だけに時間を取られる可能性があります。初めてのことに戸惑い精神的な負担も大きくなることでしょう。そして、社内の人材を講師とする場合、知識の他に「教える技術」も求められます。すぐに登壇できる講師スキルがあったとしても、研修期間は本業から離れてもらう必要があり、事前準備、教材選定など相当な時間と手間をかけることになります。TOEICの教材は無数にあるのでどれが良いのかを選定するのも一苦労ですし、またその選定が正しいかどうかの判断もつきません。このように内製化までの道のりは簡単ではないからこそ、専門業者の存在価値があると言えます。

専門業者へ依頼した場合
その点、業者に依頼しておけば、日程に合わせた講師の確保、スコアレベルに応じた最適な教材選定、仮に講師が何らかの事情で登壇できなくなってもバックアップも含めて万全な体制を整えてもらう、ということも可能です。本業に必要なスキルを身に付けるために、本業がないがしろになってしまっては本末転倒ですね。自社の業務に集中しながら、効果的な研修も同時遂行できるメリットは大きいと言えます。逆に言うと、コストを抑えるために効果が読めない自社の社員の研修スキルに頼る、というのは結果的には多くの社員の時間や労力の大きな損失にもつながりかねないリスクを抱えている、ということでもあるのです。

1-2 プロの講師から教わるので理解が早い

全般的に英語力が高くTOEICもハイスコアを取得されている方は多くいますが、「英語を教える」となるとそれは完全に別の次元のスキルであることを理解しておく必要があります。ロの講師は持っている知識を相手にわかりやすく説明ができ、習得させる技術を持っています。英語ができる=英語が教えられる、ではないのです。業者に在籍している講師は、全員が高い実績を備えたプロの講師です。研修の成果を求められる講師は、効率の良い学習方法を伝えることはもちろんのこと、研修の現場だけでは補えない自己学習法のレクチャー、最短でスコアアップを可能とさせるためのサポートは惜しみません。また、社内ではなく外部の講師だからこそ緊張感を持って受けてもらえることで早い成果に繋がります。

1-3 研修の品質を確保できる

TOEICのような資格試験の場合、最新の情報をもとに研修内容をアップデートすることで、満足度の高い研修を提供することが可能になります。自社でTOEICを研究し、さらに研修として形にするまでのプロセスは簡単なことではありません。一方、専門の研修業者は最新の情報収集をもとにした多くの研修実績があり、講師・教材・カリキュラムといったコンテンツを洗練し続けています。これが専門の研修業者ならではの品質保証です。


2.TOEIC研修業者を選定する際におさえて欲しい6つのポイント

英語研修は英語研修を専門としている業者に任せることで無駄のない、かつ効果の高い研修が期待できます。ただどこを選ぶか、どういう点をチェックすればいいのか、そこがあいまいなままだと相性の良い研修業者を見つけることができずに、結果として研修が無駄になってしまうことも少なくありません。自社にあった万全な研修を実施してもらうためにも、確認して欲しい6つのポイントを確認していきましょう!

2-1 業者の研修実績

TOEIC研修を実施している業者であれば、どのような研修を実施してきたか、効果はどうだったのかなど、必ずサイト上に記載があるはずです。自社の状況に合った事例などを確認し、ニーズにあった研修を提供してくれそうか、を必ずチェックするようにしましょう!

(例)
・自社のレベルと同様の研修実績があるか
・研修実施後の平均スコアの伸び幅はどのくらいか
・会社の信頼性(財務状況など)
・自社の環境と近い企業に研修を提供しているか

2-2 対応人数(1クラスあたり)

大人数から少人数まで対応可能か確認しておきましょう。業者によっては、対応人数が決まっているところもあります。例えば、1講師1クラス20名までのベンダーの場合、自社の研修対象者が100名で実施すると、講師は20名に対して1名なので5名必要となり、研修施設も5つ必要となります。業者の対応人数によって用意する場所も費用も増えてしまう可能性もあるので、必ず依頼する際は対応人数を確認しておきましょう。

2-3 講師派遣料

TOEICの業者は多く講師派遣料もピンキリですが、おおよその相場として講師派遣料は1名1時間あたり8,000円~40,000円未満、著名な講師となると100,000円以上といった範囲です(講師交通費は別途パターンが多いです)。費用だけでみると個人で講師業をやっている講師に頼めば時間あたり数千円程度で済むこともありますが、費用以外の面で不都合があった時もしっかり対応して欲しいということであれば、組織的に対応できる業者に依頼することをオススメします。

  専門業者 個人講師 著名な講師
(研修ベンダー経由)
著名な講師
(個人)
講師派遣料
(1時間あたり/税抜)
8,000円

40,000円
3,000円

20,000円
100,000円以上

※企画内容によって異なる。

代行などのフォロー
(対応可能)

(対応不可の場合あり)

(対応可能)

(対応不可の場合あり)

■その他費用について

研修内容の録画、サテライト会場への中継などを依頼する研修の場合、上記の講師単価と別途費用が発生することを想定しておきましょう。また、会場設営などの運営を伴う研修の場合も同じです。

2-4 講師の質

講師の質によって、講義の結果は大きく左右されます。英会話が得意な講師でもTOEICに詳しくなかったり、TOEICのスコアは高いけどTOEICを教えた実績が乏しかったり、どういう講師が派遣されるのかについては事前に業者に確認しておく必要があります。とりあえずネイティブ講師ならなんとかなるか、と依頼したら結果として試験に関して全く知らず蓋を開けてみると「英会話」のレッスンをしていた、という例も実はけっこうあったりします。

専門の業者は、採用基準や教育体制もしっかりしているので一定の講師の質は担保されていますが、ニーズに合わない講師を派遣されてしまい、受講者からクレームの嵐なんてことは避けたいところです。このように学習に集中できない環境では企業として求めていた結果を得ることは難しいでしょう。ですから、派遣される講師のプロフィールは事前に確認し、それでも不安であれば、担当する講師と面談するなどしておきましょう。複数名の講師が必要な研修は、講師の在籍数の多い大きな業者に依頼するといいでしょう。

幾つかの業者に依頼すると気づくことになりますが、実績ある講師は色々な業者と契約しています。業者は異なるが、派遣される講師は同じといったこともありますので、その際は他5項目で比較検討してみましょう。

2-5 研修用教材

教材の鮮度(発行年月日)
TOEIC関連の教材は多く、市販教材や業者独自開発の教材などを使用しますが、事前に確認すべき点は教材の発行年です。教材も食材と同じで鮮度が命です。古い傾向と対策が記載された教材ではなく、なるべく実施する研修の年に作成された教材を使ってもらうように業者へ伝えておきましょう。

紙の教材・E-learningなどの電子デバイス
紙のテキストや問題集を使用するのか、E-learningなどでPC・タブレット・スマートフォンを使用するのか、またどちらも複合的に使用するのか、場所を選ばずオンライン上で講義を受講可能かどうか、研修会場によって教材が使用可能かどうかなどを確認しておきましょう。事前に確認しておくことで、教材が研修施設で使えないなどのトラブルを未然に防ぎます。

自社教材のありなし
自社教材があるかどうかも大きな違いを生みます。自社教材は一朝一夕では開発できません。業者の長年の実績と研究成果を独自ノウハウによって開発しています。その点で自社教材を持っている業者は「独自ノウハウという強み」を有していると言えます。また、自社教材がないベンダーは他社の教材を購入する必要があり、それらが研修費に含まれない場合は別途で大きな費用がかかることもあるからです。自社教材までコストをかけ開発している業者は多くはありませんが、自社教材の有無も確認しておくとよいでしょう。

参考記事⇒TOEICは教材が命!必ず手元においておきたいレベル別おすすめ教材

2-6 カリキュラム

ほとんどの業者は独自のカリキュラムを作成しています。実施期間も1回あたりの時間数もバラバラですが、そのまま自社の状況に合わせて導入できるカリキュラムもあれば、ミスマッチなカリキュラムもあります。まずは、自社の状況に合わせて導入可能かを期間・回数を含めて確認しておきましょう。内容面においては、各Partの説明と攻略法の基本講義、知識の定着度を確認する問題演習が入っていれば最低限の構成と言えます。出来れば、カリキュラムの中に研修の効果測定テストを前後で実施してもらうように依頼しましょう。1回の研修で全て上手くいけばよいですが、2回目3回目を考えた時にきちんと効果測定をしておくと改善点を次回に活かせます。また自社の状況に合わせてそのカリキュラムがカスタマイズ可能か?という点も必ず事前にチェックしておきましょう。


3.TOEIC研修を実施している業者7選

英語研修を実施している業者の中でも、TOEIC対策に専門性と実績がある業者をご紹介いたします。各社公表しているWebサイトをもとに特長をまとめています。どこも老舗の業者ですので、ぜひ選定の参考にしていただけたらと思います。

業者名:株式会社アルク 
設立:2011年11月(創業:1969年4月)

特長
・TOEIC®テストの形式や傾向をつかみ、テストの各パートを効果的に攻略するストラテジーを身につけます。
・基礎的な語彙力・文法力・リーディングスキルの向上を図ります。
・※R&Bプログラムのメソッドを取り入れて、実践的な英語コミュニケーション力アップにつなげます。
※Rhythm & Beat (R&B)…シャドーイングやディクテーション、リピーティングといったトレーニングメソッドを体系的に組み合わせて、学習者が英語の音感覚と意味処理力を効果的に身につけられるようにするものです。英語コミュニケーションスキルの土台となるリスニング力・スピーキング力の基礎固めと、学習者が自発的に能力を伸ばしていくための自己学習法を体得します。

業者名:ベルリッツ・ジャパン株式会社
設立:1980年12月18日(1966年日本支社としてスタート)特長
・セミナー、グループ、オンラインなど、目的や状況に応じて選択可能
・専用教材を用いて、スコアアップに直結するレッスンを提供
・英語で実施するほか、初学者向けに日本人講師による日本語での研修も可能

業者名:株式会社オーティーシー
設立:1973年7月5日


特長
・TOEICレベル別の強化内容により、最適なプログラムをご提供
・平均スコア950点の日本人講師が、受講者視点に立って誠実かつ丁寧に指導
・スコアアップ+ビジネスシーンで役立つ英語表現を習得

業者名:株式会社アクト・システムズ
設立:2000年3月27日特長
・TOEICスコアを伸ばすだけではなく、実践的なビジネス英語の習得も踏まえたカリキュラムでレッスンを行います。
・一般的な英語力とTOEIC力の違いから丁寧に学び、TOEICの受験概要と各パートの対策を80のコツを交えた演習を通して、TOEICスコアのアップを目指します。
・レッスン外で継続的な自己学習習慣を確立できるよう、きめ細かなセルフトレーニングの具体的方法を知り、TOEICスコアのアップに必要な絶対的な学習時間を確保します。

業者名:株式会社シー・ティー・エス
設立:1994年9月1日

特長
・実際のレッスンで得た受講生の声を反映し、短期間で成果を上げるための教材開発への取り組み
・受講生の要望、レベルに基づいたカスタマイズプログラム
・すべての受講者が必ず成果を出せる徹底したフォローアップ

業者名:全研本社株式会社(リンゲージ事業本部)
設立:1975年5月(創業:1972年5月)特長
・1972年の創業時から40年以上、企業研修に特化する独自プログラムを開発してきたリンゲージ。
世界で活躍する多くの企業様が研修成果をご実感され、継続してサービスをご利用頂いております。
・個人向けレッスンを主体とする会社とは異なり、ビジネスに直結する研修を実施するリンゲージ。
語学にかんする課題を解決するため、オーダーメイドシラバスを作成し、予算内で研修効率が最大になるレッスンをプランニングいたします。
・オンライン・講師派遣・海外語学留学、通信教材など多彩なレッスンを実施できるリンゲージ。
お客様の事業ニーズを捉えた上で、ご予算内での語学研修を実施させて頂きます。

業者名:TAC(タック)株式会社
設立:1980年12月10日特長
・ビジネスパーソンとして最低限クリアしておきたい英文法から最高峰の900点突破コースまで目標スコア別にコース(オリジナル教材と独自カリキュラム搭載)を設定し、TOEIC対策に高い専門性と実績を備えた講師陣と専任コンサルタントが皆様をサポート。
・最短・最速で結果を出す資格対策ノウハウを活かし、最小限の努力で素早く正確に問題を解くテクニックを身につけます。また、英語力そのものを鍛える学習法も合わせてご紹介します。また、全コース全編に講義を収録した講義動画を搭載!受講期間中はPC・スマホ・タブレットで何度でも視聴学習が可能です。
・大人数から少人数まで対応した講師派遣型研修、eラーニング、通信講座や全国にあるTACの校舎を利用した研修など、多様な研修スタイルに定評がある。


4.TOEIC研修で成果を出すために必要な5つのポイント

絶対に間違ってはいけない点が「とりあえず、業者に研修を任せておけばいい」というわけでなはい、という点です。実施前にぜひとも確認してもらいたい内容をご紹介いたします。かけた費用や労力が無駄になってしまった…という事がないように必ずチェックしてくださいね。

4-1 英語の必要性や目的を明確にしておく

そもそも何のためにTOEICスコアを取得するのかということを不明慮なまま推し進めても、社員の学習に対するモチベーションは上がらず、学習の半ばで挫折してしまいます。学習を継続させ、TOEICの目標スコアを達成させるためにも、いつどこで必要になるかを明確に伝えましょう。企業によっては明確に昇進昇格の条件などに設定されているケースもあります。その他、経営トップや他影響力のある方から、研修実施前にTOEICスコアを取得する重要性を説いてもらうなどして奮起させることも重要です。しっかりと学習するためのマインドセットができれば半ば成功したといっても過言ではありません。

4-2 目標スコアの設定

しっかりとした学習理由が決まれば、おのずと必要なスキルも見えてきます。やみくもにスコアを設定すると、なぜそのスコアを目指す必要があるのかという事態になってしまいます。600点必須と800点が必須という条件では社員側の学習量、期間は大きく変わってきます。明確な理由を持って目標スコアを設定しましょう。TOEICの目標スコアを設定する際に役立つツールとして、TOEIC試験運営団体であるIIBCのWebサイトで紹介している「目標設定お助けツール」をご活用いただけたらと思います。

目標設定お助けツール
⇒参考記事:学生と社会人も600点は必須!?TOEICスコア別のレベル評価!

4-3 事前に研修対象者の英語力(直近のスコア)を確認しておく

目標スコア600点という研修を実施したが、ほとんどの受講者が基本英文法を理解できず、研修効果が得られなかったということもあります。事前に研修対象者の英語力(スコア)を確認し、実施する学習プログラムに乖離がないよう注意しましょう。TOEIC受験経験の有無、他の試験のスコア、などの確認は必須です。また未受験の方には研修前に一度受験をしていただくか、間に合わなければ公式問題集を解き換算スコア(おおよその予想点数)を出しておいてもらいましょう。

4-4 試験日を決める

実際に効果測定として受けるTOEIC試験の日は明確に決めたうえで研修を実施しましょう。試験日を決めた研修と決めずに実施する研修とでは、受講者の1回1回の集中力に差が出ます。社員の学習へのモチベーションやかけられる時間も有限なのでゴールの日程が決まっていることはとても大事です。当然ですが、TOEICの研修はスコアアップを目的としているので、結果を確認するためにも研修の最終日から1週間以内に試験日を設定することをオススメいたします。

◎TOEICテスト日程はこちら⇒https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide01/schedule.html

試験直前期

4-5 業者に全て丸投げしない

業者へ要望を伝え、研修を運営してもらうことで業務は終わりではありません。業者は研修を運営し、最高の結果を出そうと受講者へ声をかけ続けてくれると思いますが、あくまでも影響力は英語力へのコミットのみです。モチベーション管理や研修参加者同士が交流できる環境づくりなどは社内担当が行うものです。研修参加者同士の任せっきりで放っておくと、研修の参加者が減り、集中力も減退し、結果スコアに影響してくることもあります。ぜひ最後まで研修を依頼した業者と一緒に学習状況を確認しながら必要な施策を打っていくようにしましょう。


5.お金をかけずにできる社内での英語学習意欲を上げる方法

これまでは信頼できる研修業者と二人三脚で研修を成功に導くお話をさせていただきましたが、最後に、社内でできる社員の英語学習への意欲をグンと上げる方法をお伝えいたします。やはり最も長期にわたって効果を発揮するのは「社内のムード」です。お金をかけずに社内のリソースでできる以下の方法もぜひ試してみてくださいね。研修は研修業者と自社の二人三脚であると同時に、自社と社員の二人三脚でもあるのです。

5-1 研修参加者同士の交流の場を作る

研修に参加している方同士は仲間意識が生まれるものです。ただ交流の場がないと「同じ研修に参加している人同士」で終わってしまいがち。同じ目標、同じ目的で頑張る仲間がいることはとても大きな財産になります。その心理的効果を学習意欲に直結させるため、研修参加者全員が集まるキックオフパーティーやランチ会などを開催してみるとよいでしょう。LINEグループなどを作りいつでも交流できる場があるだけで、励まし合いながら頑張る自発的な上昇気流は生まれるものです。内在する社員の可能性、やる気を活かすも殺すもこちらの場作り次第なのです。

5-2 研修に関しいつでも質問、相談できる窓口を作る

研修に参加していると聞きたいことや不安なことなどが出てきます。講師に聞くような英語の相談ではない質問も生まれます。例えば「業務時間が伸びて研修に参加できない…」や「始業前に勉強したいけれどどこか使える会議室はないか?」などなど。研修参加者がこういった英語以外の問題で悩みモチベーションを失ってしまわないように、研修担当の方がしっかり窓口となり参加者の声を受け止めてあげましょう。英語に関する質問などが来た場合は担当の研修業者に聞いてみてもよいでしょう。経験のある研修業者だとそういった疑問にもすべてお答えできるので、とても安心です。

5-3 社内全体で英語を学んでいる空気を作る

研修への参加が義務付けられている場合などによくある社員心理としては「どうして自分たちだけ英語をやらないといけないんだ…」という不満です。皆が一様に意欲も高く取り組んでくれるとは限らないのです。事前研修で学習の必要性を解いたところで、こういった一人一人の根本的な深い疑問、不満はトップダウンではなかなか解消できないもの。そこで最も大きく作用する心理が、「みんな頑張っている」という社内の空気なのです。役員、上司も英語を頑張っている、社内のあちこちで有志による英会話サークルが活動している、など社内で英語をみんなが頑張っているんだ、という空気作りがとても大事になってきます。自分だけじゃない、そう思えるだけで学習意欲はグンと上がるものなのです。社内メールにTOEIC Part5から1問、毎朝問題を出す、英語での張り紙を増やす、社員食堂に英語で話すスペースを作る、などなどまずは社内全体で英語を学ぶ空気を作り出してみましょう。

5-4 成功体験を共有する

過去の研修参加者や、独学でTOEICスコアをアップさせた社員の経験談はこれから研修に参加する、英語学習を開始する、という方には大きな影響を持ちます。こういう本を使って、こういう勉強をした、研修のこういうところがよかったので活用するとよい、など具体的な話を成功者から聞けることは素晴らしい体験となります。研修業者や外部の講師にはできない内側からの意欲の底上げは研修内容と同じくらい大事なものです。研修期間の途中に別途で話を聞く場を設けたり、社内メールでコラムのような形で飛ばしたりと発信方法は色々あるので試してみてください!


6.まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。
本記事のポイントを以下にまとめています。

・本業に集中するためにも専門業者に依頼しよう
・業者選びの際は、実績、人数、価格、講師、教材、カリキュラムを確認する
・研修前に、目的と目標を明確にする
・研修内容は、受講者のレベルに合ったカリキュラムで実施する
・効果測定テストを実施する
・業者に全て丸投げせず、学習状況等はしっかり自社で管理する
・研修の効果を最大化するために自社内でできることも沢山ある
・研修の内側から社員を盛り上げるのは自社の研修担当者

研修という会社にとって重要な役割を担う社内研修の担当にとっては、外部委託の業者選定が成果の大半を占める業務です。Webサイトなどから業者の情報を収集し、必要に応じて確認しておきたい点を問い合わせしていきましょう。色々と迷ったら、担当営業の手腕、研修内容を自分自身が受けてみたいか、などを比較検討してみることも一つです。また、受講者の視点も持ちましょう。社会人が働きながら学習するということは想像以上に大変です。期待通りにいかず、結果が伴わないこともあるでしょう。それでも社内の研修担当者として、自社の社員のために、人の成長のためにと真摯に取り組んだ経験は必ず次に繋がります。とはいえ、TOEIC研修を受ける社員のためにも、本記事を活用して最短最速で成果を出していただき、研修担当者としてより一層ご活躍していただくことを心から祈っております。

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