まとめて読みたい!TOEIC点数が上がらない理由とレベル別対策!!

こんにちは!イングリッシュモチベ―タ―の宇野 魁人です。

 

しっかりとTOEIC® L&R TEST以下TOEIC)対策をやったのに点数が上がらない。

もう何をしたらいいのかがわからない。

 

というお気持ちで、このページにたどり着いたのであれば、きっとお役に立てると思います。本記事では、TOEICの各レベルによって伸び悩む課題への解決法をご紹介させていただきます。

 

点数が上がらないのは、それなりの理由がありますし、その理由を見落としがちでもあります。ましてや、間違った勉強法によってTOEICの点数を上げるための取り組みに嫌気がさしてしまうことあります。しかし、ご安心ください!しっかりとした対策を組んでやればスコアは確実に上がります!

 

スコアレンジによって考えられる課題や勉強習慣にも言及していますので、ぜひスコアアップの参考していただけたらと思います。

 

それでは本記事を一緒に読んでいきましょう。

 

 

 


1. スコアが伸びない理由

私は英語の講師をしておりますが、毎日のように英語力が伸びずに悩んでいる生徒様の声をお聞きします。今まで2000人以上の生徒様を教える中で、共通した悩みがあります。大きく分けて、原因はこれからご紹介する以下の3つに分類できます。

 

11根本的な英語の基礎力が欠けている

まずは1点目。英語の勉強を始めたばかりの人がいきなりTOEICの参考書を手にとったとしてもなかなか勉強が進みません。TOEICで扱われる文章はビジネス文章であり、基礎的な英語力が欠けているとまったく理解できないこともあります。社会人になると会社からのプレッシャーですぐにでも点数を獲得したくて、魔法のような言葉に踊らされて何冊も参考書を買う人がいますが、地道な英語学習の作業から逃げては点数に現れません。

 

1-2TOEICのコツや戦略を理解せずに勉強に取り組んでいる

次に2点目。TOEICのコツや戦略を知らない限り、点数はなかなか上がらないでしょう。いくらネイティブの英語や英語のニュースなどを聞いても、TOEICの得点別に求められる能力を得ない限りは、目指す点数を超えることができません。TOEICはテストなので、そのテスト対策を集中して行う必要があります。

 

13勉強量が不足している

最後の3点目。毎日やり続けるためのモチベーションが不足しているとも言えるでしょう。参考書を丁寧に読んだり、単発の講座に参加するだけで、肝心の練習量が足りていない人が非常に多い印象です。仕事をしながら、また英語を使う機会があまりない環境で英語を勉強するのは、相当の時間を割かない限りなかなか点数アップを見込むことはできません。

 

それではスコア別のお悩みポイントの課題と解決策を確認していきましょう。

 

 


2.【リスニング編】TOEICレベル別の課題と解決策

どのようにリスニングを勉強するべきかわからないという声をよく聞きます。英語を通勤電車の中で毎日聞き流したり、海外ドラマを字幕で見てはいるものの、なかなかTOEICの点数が伸びない方はいらっしゃいます。まずは、リスニングの各スコア別の悩みから解決策までみていきたいと思います。

 

 

21リスニング10~195

 

■英語基礎力が足りていない

TOEIC初心者から、英語の勉強を始めたばかりの方に多い点数です。英語を理解するための最低限の単語力や文法力が足りていない状態です。聞いた英語のスクリプトを確認したとしても、わからない単語がほとんどで目で見ても英語を理解することができないと考えられます。

リスニングは聞き取った英語を即座に頭の中で理解しないといけないので、まずはゆっくり英文を読んで理解することから始めることをおすすめします。単語帳に載っているすべての単語を一気に覚える必要はありませんが、基礎的な単語や文法だけでもこなしていく必要があります。この段階でTOEICのコツや戦略を学んだとしてもなかなか頭に入らず、コツを有益に活用することはできないでしょう。最初の基礎を固めることは地道な作業ではありますが、丁寧に一つずつこなしていくことが重要です。

 

 

 

■英語に慣れていない

主語や動詞の位置など、英語の根本的なルールが欠けている状態です。この状況で多くの量をこなしたとしても、解説を読んでも理解できず、毎日学習するモチベーションを保つことが難しいでしょう。

英語は語学なので、毎日触れることによって向上が見込めます。まずは、1週間続けるための無理のないプランを作成しましょう。週単位での学習に慣れてきたら2週間分のプラン作成、次に1ヶ月分のプランと、慣れるまでスモールステップ方式に、続けられたこと自体を成功体験にしていき、英語学習を継続するモチベーションを養っていきましょう。

 

 

22リスニング200~295

 

■設問は理解できるがリスニングの内容が理解できず点数が安定しない

設問を読めば理解できるが、本文は聞き取れない状態です。設問に書いてあるキーワードのみを頼りに解くことになり、ひっかけ問題にひっかかってしまったり、細部を聞くことができず点数が安定しないでしょう。内容は聞き取れていなくてもキーワードを探す解き方でなんとなく点数としては出ているので、TOEICのコツや戦略に逃げてしまいがちな人が多くいる印象です。

この点数ですと、まだまだ英語力は足りていませんので、リピーティングを根気よく続けていく必要があります。リピーティングとは、聞き取った英語をまねて発音するトレーニングのことです。

内容が聞き取れない理由としては、大きく3つに分けられます。

①英語特有の音に慣れていないこと

②単語やフレーズの知識がないこと

③英語を理解するスピードが遅いこと

自分はどこが足りていないのかを明確にするためにも、まずはPart 1Part 2を使ってディクテーションをすることをおすすめします。ディクテーションとは、聞いた音をすべて書きとる作業のことです。地味で時間を使うトレーニングですが、自分の聞き取れない原因を明確にしてくれます。

 

■知らない単語や、わからない問題が出てくると思考が停止してしまう

完璧主義の人にありがちなのですが、本文で聞いたことのない単語が出てくるだけで思考が停止し、それ以上内容が頭に入ってこなくなる状態です。

この場合、知らない単語の数によっても変わりますが、大きなテーマを捉える練習をする必要があります。もちろん上級者にとっても英語を一語一句を聞き取って理解するのはとても難しいことです。ほとんどの場合、大枠を捉え、あとは自分の知っている単語をつなぎ合わせて類推する力が語学には求められています。完璧主義になりすぎないよう、英文全体を捉える練習を行っていきましょう。

Part 3, 4では長文を聞いたあとに3つの問題に答えますが、3つ全問解答を狙って解こうとせず、まずは2問は確実に解答するなどのマインド面も必要です。Part 3, 4は本文が流れる前に設問を先読みすると効率よく解答することが可能ですが、3問の問題を頭に入れながら聞くことは初心者にとって難しいことです。ただでさえ、違う言語を聞き取るのに脳内メモリはいっぱいです。設問を先読みする際も、最低限の情報のみ頭に入れて本文を聞くことをおすすめします。

 

 

23リスニング300~395

 

■内容の大きなテーマは理解できるが、細部が掴めない

英語を聞き取ることに慣れてくると、大きなテーマを掴むことである程度理解できていると満足してしまいがちです。TOEICPart 3, 4の長文聞き取り問題では細部まで聞き取れているか判断する問題が出題されます。TOEICの勉強をする上で、細かい部分を聞き取る練習は地味でとても大変ですが、できないところに時間をかけることが勉強です。ディクテーションを行うことで自分の分からない原因を明確にし、その部分を意識しながら何度も同じ文章をリピーティングしましょう。やみくもにリピーティングするだけはなく、ディクテーションで発見した、自分の聞き取ることができなかった単語や音を意識して発音することで効果を発揮します。

 

■解答スピードが追いつかない

高得点を狙うには読む力だけでは太刀打ちできません。TOEICの解き方を学ぶ必要があります。Part 3, 4では、長文を聞き取る力と、問題を解く処理スピードが求められます。Part 3, 4で最もよく使われるTOEIC手法が、設問の先読みです。まずは設問を見て答えを待ち構えるという解き方ですが、先読みする時間を自分で作る必要があります。理想のペースは、設問の1問目が流れ、そのあとにくる空白の時間内に3問すべてを解答することです。残りの時間は次の問題の先読みに割り当てます。大事なことは、わからない問題はすぐに見切りをつけて飛ばし、次の準備に入ることです。本文は二度と流れないので、わからない問題はいくら考えてもわかりません。最後の設問が読まれるまで考えても、次の問題に割ける時間が少なくなるだけです。毎回同じペースで解き、フォームを崩さずに最後まで解く練習をすると、スピードを意識して解く練習ができます。

 

24リスニング400~495

 

■聞き取りづらい発音のスピーカーが出てくると途端に内容が理解できなくなる

TOEICのリスニング問題は、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアのアクセントで構成されていますが、どうしても聞き取りやすい英語と聞きにくい英語があると思います。特に、オーストラリア英語が聞き取りづらいという方が多い印象です。

対策方法としては、問題集のスクリプトで自分の聞き取りづらいアクセントを理解し、そのスピーカーの音を中心に何度もリピーティングやシャドーイングを行うことです。地味な作業ですが、このレベルでは弱点を明確にして、克服してゆかないと高得点は望めません。

 

■聞き取れるときと聞き取れないときの差があり安定しない

上級者でも内容によっては聞き取りづらかったり、内容が掴めないというケースはありますので、基礎力のある上級者こそ、毎日英語を聞くようにしましょう。高得点を獲得するにあたり、英語を英語のまま理解するようになることが重要です。PodcastCNN、アプリ自分が興味を持てるものがよいでしょう。ただし、あまり難しすぎると続かないので、全体のテーマが大体聞き取れるような教材を使用して、英語を聞かない日がない状態を作りましょう。

 

 


3.【リーディング編】TOEICレベル別の課題と解決策

リーディングは漠然と問題を解いていても、なかなか点数アップに繋がりません。

 

31リーディング10~195

 

■最低限の英語基礎力が備わっていない

この点数の場合、基礎的な単語や文法を理解できていない人が多い印象です。リーディングセクションは、大きく分けて文法力、語彙力、読解力の3つのスキルが求められます。問題数の多いPart 7の長文読解では、英語力の基盤にある力と語彙力がなければ読むことはできません。TOEICではスピーディーに解くことが求められますが、この段階ではまずゆっくりでもいいので、一つ一つの文法の使われ方や、単語の意味を調べながら長文を読む必要があるでしょう。

 

Part 5, 6の選択肢をみても違いが理解できない

Part 5, 6 は主に文法問題と語彙問題の2つに分かれますが選択肢に同じような形の単語が並ぶ文法問題では、違いがほとんど理解できないことが多いです。勉強をしようと思っても、わからない問題がほとんどで勉強のモチベーションを維持することも難しいです。

この段階ではいきなりTOEICに特化した問題集に入らず、文法ドリルなどの、英文法の基礎が学べる参考書を1冊徹底的に取り組むほうがよいでしょう。分厚い参考書を選ぶ必要はありません。まずは基礎を頭に叩き込むために、何度も同じ参考書を繰り返しできるよう、1週間ほどで完結できるくらいの薄い本をおすすめします。

 

 

32リーディング200~295

 

■文法の基礎は理解しているけれど、TOEICの問題になると解けない

文法や単語の理解が進んだら、TOEICの問題を中心に勉強してく必要があるでしょう。いくら文法を勉強しても、TOEICになるとまったく歯が立たないという方もいますが、参考書で学ぶものは文法の基礎ですので、TOEICのコツを知らないとなかなか太刀打ちすることはできません。問題演習を通して、TOEICで各文法問題がどのように出題されるのかを知る必要があります。

 

 

■わからない単語が出てくると読めなくなる

長文読解では、わからない単語が出てくると途端に理解できなくなるケースがあると思います。リスニング対策と同じように、こちらも全体のテーマを大きく捉える練習が必要です。学習の初期段階では英語を一文一文理解する精読から始まるため、すべてをしっかり読み込まないとなかなか前に進めないという方のこの点数の人達の悩みです。TOEICで求められるのは、問題を処理するスピードです。完璧に読み込まないと気がすまないという気持ちは分かりますが、まずはその癖をとるためにも、時間をはかって全体のテーマを掴む、要約を中心とした練習が必要でしょう。

 

33リーディング300~395

 

■時間が間に合わない

英語力の基盤はすでに持っている状態ですので、TOEICのコツや問題演習を中心に取り組んでいく必要があるでしょう。高得点を狙う上で最もよく聞く悩みが、リーディングセクションで時間が間に合わず、後半の問題が塗り絵状態になってしまうことです。Part 7は、シングルパッセージとマルチプルパッセージで構成され、相当な量の英文を短時間で処理していく能力が求められます。マルチプルパッセージに突入した時点で時間がなく、問題を解くエネルギーも残っていないという話をよく聞きます。

この点数から次のステージにいくためには、問題を解く力をトレーニングするよりも、早く処理する力を養う必要があるでしょう。具体的には、速読トレーニングです。返り読みをすると時間が間に合いませんので、毎回の演習において時間を計って、時間配分を強く意識したトレーニングを行うことが速読につながります。また、Part 5, 6をすばやく解くことができないと長文に時間を割くことができません。リーディングセクション全体を通して、タイムマネジメントをしながら解く癖をつけていく必要があります。

 

Part 5, 6が早く解けない

上記でも触れましたが、Part 7の長文読解を最後まで解ききるためには、Part 5, 6のペースを上げていかなければなりません。Part 5の文法問題はパターンが決まっているので、問題を見た瞬間に文法問題なのか否かを見極め、解答するのが理想と言えるでしょう。この段階では、単に文法問題をたくさん解くのではなく、本や講座を通して汎用性の高いパターンを理解していくことが効率のいい勉強になるでしょう。パターンが理解できてくると、空欄の前後を見た瞬間に問題を解けるようになってきます。

注意点としては、全文を読んで解答しないことです。Part 5の文法問題は基本的に意味を考えず、前後を見れば解けるものが多いです。パターンを理解していないと、文章の意味を理解して解こうとする人が大半ですが、それでは時間が足りなくなります。いかにして全文を読まずに解かを思考しながら取り組むことが重要です。

 

34リーディング400~495

 

Part 5の文法問題は解けるが、語彙問題で苦戦してしまう

この点数までくると自分の苦手分野別に対策をしていく必要があります。英語の基礎力もTOEICのコツもある程度理解し、実践できるレベルに達しているので、さらに細かい部分にフォーカスして対策を打っていく必要があるでしょう。Part 5の語彙問題は時間をかけないと解けないという方が多いです。語彙問題は、選択肢の単語をすべて即座に理解して解答する必要がありますが、まずは前後の単語との関係性を調べて選択肢を絞って解く方法や、文の中心となる主語と動詞を確認して空欄に入れるなど、必要最低限のことのみ行い、少しでもPart7に時間を回せるようにしましょう。

 

■完璧主義になってしまってなかなか先に進めない

詳細まで読まないと気が済まず、問題とは関係のないところで時間をかけてしまう人がいます。TOEICではもちろん難問もありますが、それに時間を使いすぎて、先にあるすぐに解けるはずの問題に到達せずに終わってしまうのは非常にもったいないですね。制限時間に間に合わせるためにも、あまりに時間がかかる問題には見切りをつけて次の問題に進む必要があるでしょう。そのためにも、問題演習を行うときは常日頃から時間を計って取り組む必要があります。単に時間を計るだけではなく、できるだけ制限時間を短く設定して、早く解く練習を行うことをおすすめします。

 

 


4.確実にスコアを伸ばすための学習習慣を身につけよう

スコア別によくある悩みから対策方法を書いていきましたが、最も大事なことは毎日根気よく勉強し続けることです。どれだけ効果的なやり方を知ったとしても、練習をしない限りは習得することはできません。知っているのとできるのとでは、まったく別の話です。学んだものをすぐに実践できるようになるためには、数をこなしていくことが不可欠です。また、毎日続けることも大事ですから、ただでさえ疲れる仕事終わりに勉強するのは、継続するのに相当な根気が必要です。自分で継続できない場合はスクールに通う、プロのコーチに依頼するなども一つの方法です。

 


5.まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

本記事のポイントを以下にまとめています。

 

まずはじめにTOEICのスコアが伸びない理由を英語基礎力の欠如、TOEICの対策、勉強量の3つに分けて説明しました。

 

次に、リスニングにおけるスコア別のよくある悩みと、それに対する対策を紹介しました。

 

また、リスニングと同様に、リーディングにおいてレベル別の課題と解決策について説明しました。

 

最後に、英語学習を継続する上で大事なことを紹介しました。

 

英語からは逃げられないということは多くの人が気づいているでしょう。始めようと思ったら、一定の期間まで英語の優先度を第一に引き上げ、どんなに疲れていてもやり抜くことが重要です。忙しくない社会人などいないと思います。今日から自分のレベル別にTOEICの対策をはじめ、確実にスコアアップを狙いましょう。皆様にとってこの記事が少しでもお役に立つことを心から願っています。

 

コメント

TACの法人語学サービスに関するお問い合わせは
お気軽にご相談ください。